初は興味本位で弾いていたアルパであったが、やがてアルパを弾く事が日常の楽しみとなった彼女は、中学を卒業し、アルパを続けることのできる東京の高校に入学する。しかし、草原育ちの彼女にとって朝日も昇らず、山も見えない都会暮らしに息がつまりそうになった。学校の勉強も忙しく、精神的にどんどん追いつめられてしまい、アルパもあまり弾けない日々が続くようになる。そんな美香を心配した母親は「美香ちゃん、パラグアイに行こう!」と提案する。母の一声で話はあっという間に進み、とりあえず2ヶ月間という形で母と2人でパラグアイにアルパ留学することになる。
美香は、その一週間後、パラグアイ行きのチケットを手にし、期待に胸を膨らませ青く澄んだ大空の彼方へと飛んでいった。訪れるべくして訪れた一筋の光明の光が夢見る少女には見え始めていたのである・・・。 |
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