ここでは美香ちゃんのアルパについて簡単に解説します。


 アルパ(インディアンハープ)とはかつてはスペイン人によってラテン・アメリカにもたらされた37本の弦をもつ竪琴ハープのことで、メキシコ、ベネズエラ、ペルー、チリ、パラグアイなど広い範囲に分布している。それぞれの国や民族の文化に根ざし、独自の奏法が工夫されている。とくにパラグアイのアルパは、きらびやかな音色と優美な形を持つことで有名で、楽器としての完成度が高いことで知られている。アルパは指の腹で弾くクラシック・ハープとは異なり、爪で音色を奏でるため、通常のハープのしとやかな音色というよりは、キラキラとした透明感のある音色が紡ぎだされる。また、アルパには楽譜というものがなく、自分で自由にアレンジできるようになっている。仮に10人のアルパ奏者がいれば10通りの弾き方がある、というくらいその人の個性がはっきりと現れる楽器なのである。


 
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